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機関種類 熱効率〔%〕
(1)内燃機関
(a)電気点火式機関 20〜30
(機関頭部に電気火花装置を設け、電気火花により燃料点火を行う。)
(b)4サイクルディーゼル機関 35〜45
(以下説明)
(c)2サイクルディーゼル機関 40〜50
(以下説明)
(2)蒸汽タ一ビン2 5〜35
(3)ガスタービン 30前後
注:熱効率とは次の式で表される。

027-1.gif

ここで、4500とは1馬力は75?m/sで1分間では75x60=4500
また、427とは1kcal=427?・m熱の仕事当量のこと。
〔例題〕1,200馬力のディーゼル機関において、1時間の燃料消費量が210?とすればこの機関の熱効率はどのくらいか。ただし、使用燃料の発熱量は10000kcal/?とする。
〔解〕

027-2.gif

以下ディーゼル機関、蒸気タ一ビン及び電動式推進装置について説明する。
3・4・2 ディーゼル機関(dieselengine)
この機関は、ドイツのルドルフ・ディーゼル博士が、1858年以来石油機関について研究を重ねていたが、遂に1898年にいたって、熱効率の良いディーゼル機関を完成したものである。それ以来種々と改良され今日に至った。
このディーゼル機関の動作原理の特長は次のようなものである。
シリンダ内において、ピストンが上下運動する際、ピストンが上昇して、そこの気圧が30?/C?以上の高圧に圧縮すればシリンダ内の温度は非常に高くなる。電気点火機関のようにわざわざ電気点火をしなくとも、シリンダー内の圧縮空気は発火点以上の温度になるため、そこへ燃料

 

 

 

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